PEOPLE
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STORY OF NET ONE’S PEOPLE

ネットワークの向こうの顔も知らない人たちと、
自分は確かにつながっている。

技術

千葉 豪Chiba Go

インターネット上に、ネットワーク機器を扱う技術者たちの集うコミュニティがある。システムエンジニアの千葉は、情報収集のためにときおりそこをチェックしている。ある日そこで、自分のかかわった製品が話題に上っていた。千葉は素性を隠して、製品についての感想を尋ねてみた。世界のどこかから、技術者ならではの視点で感想が書き込まれていった。
「これだけのコストで、こんなに性能がいいなんて、技術者にとっては楽しいおもちゃを手に入れたようです」
自分のかかわった製品が実際に誰かの役に立っていることを、千葉は実感した。

千葉は普段、お客様と直接ふれあえる機会を持っていない。社内のエンジニアや営業、製品の開発元とは常にコミュニケーションをとっているので、孤独を感じることはまったくないが、やはりお客様の評価を聞きたいと心の底ではいつも思っている。よい評価をいただければ次の仕事へのモチベーションとなるし、悪い評価でも「だったら、こうすればどうだろう」と前向きなエネルギーに変えることができる。学生の頃から、千葉はそういうタイプだった。

ネットワンが取り扱う製品の開発元は海外に多い。アメリカやオーストラリアのスタッフにメールで技術的な問い合わせをすることは、千葉にとって日常の業務のひとつである。名前しか知らない多くの海外スタッフの中で、千葉がひそかに気に入っているのはクリスティアーノだ。メールの文面は英語なのに、どこか日本人ぽい。
「先ほどの件、調べるのに時間がかかります。そちらの午前中にはお返事しますので、少々お待ちください」
日本語にすると、こんな文面になるだろうか。相手に対しての気遣いと、きめこまかなケアを感じられるクリスティアーノのメールは、血が通っているようで読んでいて心地よい。

ネットワークやビジネスという言葉に、かつての千葉は人肌を感じていなかった。けれど、いまは違う。感情のある人と人がかかわりあって、言葉を交わし、一緒に何かを積み上げていく。それが仕事だということを、SEとして過ごした2年半で千葉は学んだ。

約束どおり、午前中に戻って来たクリスティアーノからの返信を読みつつ、千葉は思う。この案件が終わったら、クリスティアーノとビールを飲みたいな、と。

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