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STORY OF NET ONE’S PEOPLE

結婚しても働きつづける。
あとに続く後輩たちの見本となるように。

技術

鹿島 理沙Kashima Risa

鹿島がシステムエンジニアとして入社した2000年当時、女性のSEは業界全体でもめずらしい存在だった。鹿島自身、もともとコンピュータやネットワークに興味を持っていたわけではない。「周囲の友だちとは違う仕事に就いてみたい」というきっかけで入社したため、知識はゼロからのスタートだった。先輩の指導を受けたり、研修に参加するなどして、少しずつ理解できることを増やしていった。

なにより鹿島を鍛えたのは現場だ。お客様のもとへ行けば、さまざまなトラブルが待ち受けていた。女性のSEがやって来たことに驚かれることもあったが、機器を前にすれば男も女もない。お客様から見れば、ひとりのプロフェッショナルだ。とは言っても、新人の頃は自分で解決できない問題に直面することも多く、先輩を呼び出すことがしばしばあった。

入社8年目。すっかり一人前のSEに成長した鹿島は、ひとりで全国を飛び回るようになっていた。担当するお客様は日本各地に生産拠点を持つ製造業。工場のラインが止まる土日に出張しては、現地のSEと合流してシステム構築を行っていた。
結婚式の衣装合わせを予定していた週末も、九州出張が重なっていた。衣装合わせは日曜日。土曜中に仕事を終わらせ、日曜の朝いちばんで帰京すれば間に合うだろう。鹿島は、そう考えていた。

「ちょっと、これは時間がかかりそうですね。後は、明日にしましょうか」
現地での作業は思いのほか時間がかかってしまい、翌日に持ちこすべきかどうかが話されていた。
「いえ、今日中にやってしまいましょう」
ゆるみかけていた現場に、そう声をかけたのは一緒に東京からやって来たお客様の担当者だった。鹿島よりもひとまわりほど年上の女性で、公私ともにかわいがってくれていた。衣装合わせのある鹿島を気遣ってくれたのは明らかだった。おかげで無事に現場での作業を終えた鹿島は、翌朝に東京へ戻ることができた。

結婚しても働きつづける女性として、お客様は鹿島のロールモデルだった。結婚式には、衣装合わせと出張が重なったことをユーモラスにつづった祝電も届けてくれた。そんなお客様に出会えたことが、鹿島はうれしかった。
そしていま、考えている。仕事と家庭を両立できる女性SEとして、あとに続く後輩の見本になろうと。

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